豆筏製作

2021年6月30日から7月1日にかけて,事務所前の船台斜面で5m×5mの豆筏を製作しました。

豆筏とは,かき筏を移動する際の出し入れを簡単にする目的で,かき筏を固定するワイヤー幹線の端に設置する小型筏のことです。

通常,灯火が設置されている区画漁業権のコーナーの豆筏は漁協が設置し管理していますが,それ以外の豆筏は各生産者が自作して設置しています。

今回は,採苗のための漁場をお借りする生産者との話し合いで,こちらで製作することになりました。なるべく手持ちの材料を使いつつ頑丈な作りを心がけましたが,自然の力は私の想像をはるかに超えることは,これまでの少ない経験でもわかりますので,現場で様子を見つつ補強しようと思います。

一応,設計図はできていましたので,図面通りにパイプを組んで,交点の針金をシノで締め上げます。

1日目にここまで完成です。2日目は,計10個のフロートを固定,さらに幹線ワイヤーがあたる中央部分に檜丸太を追加します。

クレーンのあるかき船があればすぐに吊り上げて進水になりますが,私の場合,深夜の満潮まで待って海上に押し出しました。

その後,2021年6月にフロートのほとんどが流失し危うく沈下しかけましたが,漁場所有の生産者さんの補修により回復。2022年は無事に経過し夏季の採苗では大活躍してくれましたが,2023年6月現在,残念ながらワイヤー幹線ごと沈下してしまったようです。筏本体が残っていれば良いのですが今の所不明です。

引き渡しまでの間,沖の筏に係留しています。両日とも蒸し暑い日で少し痩せました。

設置している漁場は,北に開けており,冬季の季節風によるうねりの物理的ダメージは相当大きいようです。現在,2号機を間伐材で製作するべく画策中です。

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